消防職員採用時の色覚検査実施状況調査

徳島県内の2017年度における、「消防職員採用時における色覚検査の実施状況」について現在アンケート調査をしています。

この趣旨は、採用時の色覚検査について、厚生労働省は平成13年に「色覚検査で異常とされても大半は支障なく業務が行える」ことから、採用時の色覚検査を廃止し、就職に際して根拠ない制限を行わないよう通達を出しています。しかしながら、他県において同様の調査報告によると、色覚検査を行っているところと行っていないところが混在している状況です。

消防士は子どもの人気職業ランキングで常に上位にあることからも、色覚だけで門前払いされてしまうのは、制度としていかがなものか、統一する必要があるのではないか、という声が上がり、現在全国的に調査を進めています。

そこで、徳島県においても、まずは、現状調査するところから始めています。その結果は11月に発表する予定ですが、まとまり次第、このサイトにアップしたいと考えています。

千葉県での調査に関して、千葉日報が記事にしています。

千葉日報2017年8月25日の記事 ↓

https://megalodon.jp/2017-1025-0958-37/https://www.chibanippo.co.jp:443/news/national/432915

千葉県では、31の自治体・一部組合のうち、約6割の消防が受講者に対して色覚検査を求めており、うち8割が採用結果に影響することがわかりました。その理由としては「信号機の識別に関わる理由」が目立っていました。しかし、検査を求めていない消防では、「運転免許を取得していれば問題ない」と捉えています。

このように、色覚検査のばらつきがあることは今まで知られておらず、今回の全国的な調査を機に、色覚の多様性に関する理解を深め、誤解されている情報による無意味な差別をなくしていけるよう、是正されていくよう議論を巻き起こしたいと思います。